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著名画家・菱田春草に関して
飯田藩士の息子として生まれた菱田春草は、東京美術学校にて芸術を学ぶなど、当時としても最先端の教育を受けました。
横山大観とも深い関係がありますが、菱田春草は東京美術学校の1年後輩になります。
一生涯、横山大観や岡倉天心と行動を共にしたといっても過言ではありませんが、複数の病気に見舞われ、治療などの時間が必要になり、東京の代々木で画家生活をしていましたが、36歳という若い年齢で亡くなりました。
菱田春草といえば、無線描法でも有名で、当時は朦朧体が批判されていましたが、今では立派な手法だと認められています。
この時代の著名画家として、広く知られるのが岡倉天心ですが、彼は菱田春草の方が自分より才能があったと語っています。
36歳という年齢で亡くなることがなければ、岡倉天心や横山大観以上の著名画家になっていた可能性も多分にありますので、早逝したのは本当に残念なことです。
この年齢までしか活動していないにも関わらず、重要文化財に指定されている作品数はかなり多く、突出した才能を持っていた画家だったことが分かります。
著名画家・菱田春草の代表作について
菱田春草は、短い生涯の間にたくさんの作品を残し、絵代表作と言えるものも多数存在しています。
まず、重要文化財に指定されている作品が合計4つありますが、それは「王昭君」「賢首菩薩」「落葉」「黒き猫」です。
重要文化財に指定されるということもあり、芸術に詳しい人だけでなく、素人が見ても素晴らしく感じる絵となっています。
衝撃的だといわれているのが、「黒き猫」という作品をたった5日間で仕上げたということで、これは前代未聞のスピーディーさだったのではないでしょうか。
また、最後の作品でもある「梅に鶯」は、病気で苦しみながら描いたといわれている渾身の作品です。
こういったエピソードからも、菱田春草が著名画家であったことがわかります。
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