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犀角はとても貴重な存在!

犀角(さいかく)というのは、漢方薬としてなら聞いたことがある人もいるかもしれません。
骨董品(美術品・飲食器など)としてよりも、漢方薬としての犀角の方が知られているのではないでしょうか。
犀角はサイの角で、クロサイやインドサイの角を粉末にしたものです。
効用は、解熱、解毒、鎮痛などとされています。
ところが成分は、人間の髪や爪と同じ、タンパク質のケラチンです。
そのため、医学的な効用については実際には認められていないようです。
そのせいもあってか、サイの角ではなく水牛や牛の角を粉末にする場合も多くなっているようです。
歴史的にはこのような利用価値があったため、サイは乱獲され続けてきました。
現在では、サイは絶滅のおそれがある野生動物として、ワシントン条約で保護されています。
したがって、市場に出ているものの多くは、密漁によるものであるようです。
密漁者も角だけ切り取れば良いのですが、そう簡単にもいかないので、結果的にはサイを殺してしまっているのです。
それを防ぐために、あらかじめサイを捕獲して角を切り取っておいたりしています。
あるいは、角に毒を注入し、漢方薬として利用できないようにして保護しているそうです。
こうした事情から、犀角を使った美術品はとても貴重とされます。

煎茶道具の基礎知識

長い中国の歴史の中で、サイは古来から人間の生活史に登場します。
中国人は、その厚い皮革を主に鎧などに利用していたようです。
しかし乱獲がたたって7世紀からその数は徐々に減っていき、10世紀にはほぼ絶滅状態だったとされています。
サイの角はこのような歴史を経て、とても価値を高めてきた側面があります。
貴重なサイの角を使ったかんざしなどの装飾品は、皇族の人々に好まれ、官僚などもサイの模様の帯を締めていたと云われています。
サイの角が手に入れにくくなってから、骨董品としての価値も上がってきています。
サイの角を加工した美術品は、中国で珍重されて骨董品としての高い価値が認められています。
さらに前述のワシントン条約で自由に売買ができなくなって以降、サイの角の価格は歴史的な高騰を記録しています。
大きさや形状にもよりますが、一本で数十万円単位の値がつくといわれています。
骨董品としては、サイの角に手の込んだ繊細な彫刻を施して飲食器にした犀角杯(さいかくのつき)が有名です。
その名は知らない人にも、写真を見せれば「どこかで見たことがある」と言わせるほどのものです。
犀角が貴重な骨董品になったのは、これだけの歴史があるからです。

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