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人類の歴史と歩んできた中国陶磁器
中国における陶磁器は、1万年以上の歴史を持つと言われ、
新石器時代にはすでに紅陶、彩陶、黒陶、白陶などのほか、
実用的な灰陶の土器が普及しています。
その後、殷(紀元前15~10世紀)から周、春秋時代、秦と時代を経る中で、
釉薬(うわぐすり)が開発され、
戦国時代には秦の始皇帝の副葬品で有名な傭が数多く作られました。
三国時代から南北朝までには、美しい青緑色の青磁が広まり、
隋、唐の頃には華北地方で白磁が生まれて盛んになりました。
生活が豊かになると共に芸術が発達し、
中国全土に陶磁窯が広がることでそれぞれに独自色のある焼物が生産されました。
歴史の盛衰と景徳鎮窯
世界的に有名な景徳鎮窯は、長い歴史の中で様々な技法を開発し、
世界に影響を与えました。
英語で中国のことをChina(チャイナ)といいますが、
これは、「磁器」のことを意味しています。
こういったことからもわかるように、中国磁器は中国の宮廷で用いられただけでなく、
主要な貿易品の一つとなっていました。
特に、青みがかった白磁や、彩画磁器の青花、瑠璃釉磁などは、
アジア圏やイスラム圏、ヨーロッパに盛んに輸出されていたようです。
明代には、鮮やかな文様の五彩が景徳鎮の主流となります。
清の建国時は動乱に巻き込まれながらも、粉彩や琺瑯彩が開発され、
宮廷画家らによって絵付けが行なわれました。
しかし19世紀に入ると国力低下と共に陶磁器の質も低下し、
1840年のアヘン戦争開始をもって中国陶器の輸出は終焉を迎えました。
しかし景徳鎮の窯の火は、今日まで1000年もの間も絶えることなく続いています。
そしてすべての中国陶磁器の魅力とは、そうした悠久の歴史の中で磨かれた
土の柔らかさや知恵と努力、人の手の温もりが感じられるところに
あると言って良いでしょう。
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