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鉄瓶とは?

鉄瓶とは、鉄でできた小さなヤカンのようなもので、囲炉裏などがある地方では火の上に吊るされた鉄瓶の周りを大人数の家族が取り囲む風景でおなじみでしょう。
鉄瓶は400年以上前から一つひとつ手作りで作られており、表面にはさび止めとして漆が、中には備長炭による焼きつけが施してあります。
このさび止め処理は、風情のある色や質感を出すと同時に、沸かしたお湯の味をまろやかにすると言われています。
鉄瓶の弦(つる)もまた、伝統工芸品ならではの工夫が光るものです。
弦とは鉄瓶の取っ手(持ち手)のことで、鉄の棒を曲げて作るタイプの無垢弦(むくづる)と、中が空洞になっている袋弦(ふくろづる)の2種類があり、この弦だけで芸術品と呼ばれているものもあるほどです。
袋弦は中が空洞になるよう、熟練の職人が少しずつ鉄をたたいて丸めて作られます。
中が空洞になっているので、お湯が沸騰していても素手で鉄瓶を持つことが出来るのです。
現在、この袋弦を作ることが出来る職人は、全国に一人しかいないと言われています。

鉄瓶の歴史

鉄瓶の歴史は茶道の歴史とともにあります。 日本の茶道は抹茶を楽しむ抹茶道と、煎茶を楽しむ煎茶道がありますが、一般的に茶道というと今でも抹茶道のことを指しているようです。
簡易的な抹茶道では鉄瓶を使用することもありますが、だいたいは窯でお湯を沸かしてから竹の柄杓でお湯を入れるので、鉄瓶は煎茶道に使われていました。
煎茶は、18世紀に抹茶道の形式化が進むにつれ、もっと気楽にお茶を楽しみたいと考える人が多くなってきたところに、当時としては最新の中国文化であった煎茶が伝えられ、急速に広まっていったのです。
この頃、抹茶道で使用していた鉄釜で沸かしたお湯を使う工程をもっと簡便にするために、鉄釜を小さくして注ぎ口と弦を付けたものが鉄瓶の原形といわれています。
鉄瓶という名称ができたのは1780年代で、この頃にはすでに現在にも残る鉄瓶の形がほぼ完成されていたようです。
骨董品としての日本の鉄瓶は、品質だけでなく実用性もあるとして、今では中国人観光客や収集家からも人気のため、価値も上がってきています。

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