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掛軸(禅林墨跡・文人画・日本画・洋風画など)
掛軸(かけじく)とは、書や日本画をあしらった掛け物で、
日本では室内装飾のひとつとして床の間などに掛けられています。
中国の北宋時代(960-1127年)に、掛け物として掛軸が用いられた記録がありますが、
当時は観賞用ではなく礼拝用として用いられていたとされています。
日本では飛鳥時代に仏画として伝わってきましたが、
鎌倉時代の後期に水墨画の流行に伴い掛軸も流行していきました。
【禅林墨跡(ぜんりんぼくせき)】
禅宗寺院の高僧によって手書き(真跡)で書かれたものを「禅林墨跡」といいます。
中国では単に墨跡といいますが、日本に限り禅林墨跡といわれます。
【文人画(ぶんじんが)】
職業画家の手によってではなく、知識人により書かれた画を「文人画」といいます。
この文人画は、日本では室町時代に伝わり、江戸時代の中期以降に流行しました。
日本の文人画を、「南画(なんが)」といいます。
【日本画(にほんが)】
日本の伝統絵画の総称を「日本画」といいます。
この日本画という名称は、明治以降に西洋から伝わった油彩画と区別するために用いられるようになりました。
粒子径の大きな顔料を使って描かれていることが特徴の絵画になります。
【洋風画(ようふうが)】
油彩画の道具がまだ日本に伝わってなかった明治以前に、西洋画を真似して描かれた絵画を「洋風画」といいます。
絵画の技法は西洋画と同じですが、絵画道具が日本のものを使っているのが特徴になります。
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