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日本に影響を与えた中国絵画
中国絵画は、墨と筆による構図に彩色を施す技法が主体ですが、
写実性よりは雰囲気を描写することに重きを置く姿勢が特徴的です。
最も古い時代の中国絵画史に名を残す顧愷之(344?~405?)が
人物画や山水画の様式を完成させたとされ、
唐代(618~907)の呉道玄や李思訓らが水墨山水画を成立させました。
北・南宋代(960~1279)には、宮廷画家による院体画と、
士大夫・文人による文人画が盛んになりました。
院体画の代表格は北宋の皇帝である徽宗(1082~1135)や、
南宋の夏珪、馬遠、梁楷らで、花鳥・山水・人物を中心とした
宮廷趣味の華麗な色彩が特色です。
一方、文人画は後の元代(1271~1368)に南画または南宗画と称されています。
明代(1368~1644)は、南宗画では沈周(1427~1509)、
文徴明(1470~1559)、董其昌(1555~1636)らが、
院体画は北画(北宗画)として隆盛を誇り、仇英(16世紀前半)が代表的です。
清代(1616~1912)では、石濤(17世紀)、八大山人(1625~?)らが知られています。
中国絵画の魅力の神髄に触れよう
中国の絵画の特徴は、西洋絵画とは全く異質の感覚による輪郭線や色彩の濃淡などの中に、
森羅万象の精神性や思想、宮中の雅さなどを描き表わす手法にあります。
その独特な世界観が日本人を強く魅了してきたことは、
中国絵画が日本の絵画に多大な影響を及ぼしていることを見れば納得がいきます。
中国絵画の影響を受けた日本画家は数多く、中林竹洞、伊藤若冲はもちろん、
近代日本画の父ともいわれている狩野芳崖も中国絵画の影響を受けており、
彼の絶筆「悲母観音」にも生かされ、重要文化財にもなっています。
中国絵画は、多くの日本人がその魅力の本質を理解できる、
懐かしさに満ちた芸術世界の象徴といっても良いかも知れません。
中国絵画をはじめ、古美術の買取りは天宝堂にお任せ下さい。
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