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仏画について

仏教絵画のことを仏画といい、これは仏教関連の絵画作品のことです。
ということは、基本的には仏教国で描かれることになるので、多くの場合は中国やインドなどで作られた作品が多く残っています。
もちろん日本でも多くの美術作品としての仏画が描かれてきており、山越阿弥陀図、六道絵、両界曼荼羅、阿弥陀二十五菩薩来迎図などが有名でしょう。
仏教に関係がある美術品というと仏画のみならず、仏像であったり、密教の法具なども加えられます。
寺院に行くと、仏像がたくさんあるため、我々にとっては馴染みが深いものなのですが、仏画に至ってはそこまで身近ではありません。
ですがその作品によって題材とされているものも大きく違うので、見ていてとても楽しめるでしょう。
さらにその仏画作品が描かれた時代によって、絵画の豪華さも違っている部分がまた特徴的で、金箔が使用されている豪華な仏画も残されているのです。
また日本の作品とインドや中国、チベットで誕生した仏画を見比べると圧倒的な違いを感じられ、同じ仏教ですが文化の違いがあることに気付くでしょう。
ちなみに仏画には、紙に描かれた作品もあれば、絹や壁をキャンバスとした作品もあり、特に寺院の壁に描かれている仏画はスケールも大きくて感動を覚える人も少なくありません。
そして版画の仏画もあるので、価値ある作品を大勢が入手することができ、それが美術的に大きな評価を受けています。
諸外国は不明ですが、日本に関しては、現代よりも室町時代以前の時期の方が多数の仏画が描かれていたようです。
もちろん今も描かれているのですが、昔の作品の模写が為されているというケースもあるのです。

有名な仏画作品について

仏教国全般で描かれていた仏画ですが、各々の国で著名な作品がたくさん誕生しています。
まずは敦煌57窟壁画の観音菩薩像の知名度が高く、これは世界遺産でもある莫高窟に描かれている作品です。
洞窟の壁に描かれた作品ということでとてつもないスケールを保持しており、見る人を圧倒するパワーを有しているでしょう。
そして日本で描かれた美術作品の中で有名なものは麻布菩薩です。
奈良時代の作品ということでかなりの歴史を誇っており、普段は正倉院に保管されています。
とてもシンプルな作品ではありますが、人々を惹きつける何かがあるのでしょう。
他には法隆寺の壁に描かれた小壁飛天図も規模が大きくてとても貴重な美術作品となっています。

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