客の好む物を聞いて出す
2014/2/28 18:35
伊達政宗は、江戸にいるときは、いうまでもないが、国もとの仙台で下の人々にお茶をくだされるときにも、前日から掃除、道具万端の用意を家臣に仰せつけられ、夜の内から寝所を出て、装束を、料理をと、命じられた。(以下、料理に関する... 続きはこちら
籠の花入をじかに置く
2014/2/28 18:31
古田織部が、籠の花入を、薄板なしに、じかに床の間に置いた。それを見た、利休は、 『古人は、みな、薄板にのせるのを慣らいとしていたが、あまり感心しなかった。織部のは、大きい作為である。弟子になってもよかろう』 と、冗談をい... 続きはこちら
人の余りかすを飲ますのは
2014/2/28 18:29
秀吉が、伏見で家康と前田利家とを誘って、京都の聚楽方面を遊覧したことがある、その帰途、家康の屋敷に立ち寄ったが、美食をしたあとであったから、 『お茶だけをさしあげよう』 と、いって、家康が自分で葉茶壷の口を切って、茶坊主... 続きはこちら
鱸(すずき)の吸い物を出して叱られた道安
2014/2/28 18:26
ある雪の日に、利休の長男の道安が、利休を招いて、茶事を催したが、そのとき、利休は露地に入ると、前栽のほうに蓑をおき、竹笠をかむりながら、鍬をかついで、畑の野菜を掘り、家に入ろうとする者がいるので、誰かと思ってみると、道安... 続きはこちら