蔵の軒下からお宝が出てくる富山県での骨董品買取のお話
2022/6/28 16:18
当店は、高価買取専門店アワードにて、3連続グランプリ受賞致しました、東京日本橋1丁目に店舗を構えます、古美術天宝堂です。
数々の骨董品の買取にお邪魔し、印象に残っているお宅のお話をご紹介致します。
富山県のとあるお宅から骨董品の買取ご依頼を頂戴致しました。
十代以上脈々と続いた老舗問屋さんだったのですが、継承者がいないという事で、店舗兼自宅を売って、手頃なマンションに引っ越ししてしまうとのお話でした。
300年近く続いた問屋さんですが、建物も明治創建で立派です。取り壊してしまうのが、勿体ないくらいです。
蔵の中からも時代を感じさせるお品物が続々と出てきます。
土地柄か、九谷焼や蒔絵の物や漆器が多く見受けられました。
蔵の中を空にした処で、周囲の探索を始めます。
念の為に蔵の下を覗き込むと、
(・・・なんだあれは?)
いくつかの鉢が積み重なっていました。
ほふく前進で蔵の下に入り込み、ズリズリと重なった鉢を引っ張り出してきました。
いつの時代から蔵の下にあったのか、何故蔵の下にあったのか、なんとも疑問が残りましたが、埃まみれになった鉢を一枚一枚確認していきます。
明治時代のどんぶり鉢です。一枚、二枚と三枚と確認していくと、一番下のどんぶり鉢から目に鮮やかな青と緑が目に入ってきました
(!!、こっ・・・これはっ!!!)
家主の方の許可を貰って水場をお借りして、丁寧に汚れを落としていきます。
ほかのどんぶり鉢と同じように明治時代頃の吉田屋あたりの品物かとも頭をよぎりましたが、青手の色合いがそれよりも更に古い時代の品物だと物語っておりました。
数十年は蔵の下に放置されていたのでしょう。こびり付いた汚れは中々とれません。しかし、焦って汚れを落とそうとするのは禁物です。
はやる気持ちをなんとか鎮めつつ、丁寧に丁寧にぬるま湯で汚れを落としました。
そしてある程度地肌が出てきた姿に、大興奮です。
「やっぱり青手古九谷の大皿だっ!!」
何度も我が目を疑いましたが、何度見ても青手古九谷です。
何故あんな所にあったのか分かりません。勿論家主の方も存じ上げませんでした。
「増田さんに依頼してなかったら、蔵を壊した時に、鉢も一緒に壊されていたね、ありがとう、見つけ出してくれて」
と嬉しいお言葉を頂戴しました。
そんな訳で、古美術天宝堂では、丁寧に丁寧に家捜しし、お値段が付くお品物を探し出します。
蔵の解体、もう住んでいない家の解体などの前には是非お声掛け下さい。
全国無料出張・査定無料にて、お伺いしておりますので、どうぞお気軽にご相談下さい。