骨董品の買取で、頭を悩ませた『 バブルの遺産 』
2022/6/11 07:46
当店は、高価買取専門店アワードにて、3年連続グランプリ受賞の東京日本橋1丁目に店舗を構えます、古美術天宝堂です。
骨董品の買取において、印象に残っているお宅のお話です。
栃木県日光市に骨董品の買取でお邪魔させて頂いた時のお話です。
大手百貨店で買ったという伊東深水の絵画、棟方志功の版画、樂吉左衞門の楽茶碗などなど、バブル期にそれぞれ数百万円でご購入されたという品々。
総額にしたら、うん千万円になる品々。
そもそも百貨店に出店するとなると、百貨店側に、3割程の手数料を支払わないといけません。
という事は、その時点で既に3割は高いのです。
有名百貨店に出店出来るのは、信用のおける店舗がほとんどなので、その信用を買うという意味では仕方がない事なのかもしれません。
当店も年に一回、渋谷東急デパートで展示即売させて頂いた時期がございました。
そんなこんなのお話をして、現在の景気低迷をお話し、「株価も土地も大暴落しているんだから、美術品だけが下がらないわけはないですよね」とご納得して頂き、頑張って買取させて頂きました。
しかしながら、頑張り過ぎたのか、50万円で買わせて頂いた伊東深水を東京美術倶楽部にて鑑定に出し、鑑定書を発行してもらい、6万円の経費がかかったにもかかわらず、オークションにかけたら、50万円しか売れなかった、という事もございました。
お客様の事を第一に考え、骨董品の買取を行っていますので、そんな赤字になる事も結構ございます。
それでもめげずに頑張っておりますので、骨董品の買取ご依頼は、古美術天宝堂にご相談頂ければと思います。