骨董品の買取で、恐ろしい『地獄の会談…階段』が待っていた
2022/6/7 10:22
当店は、高価買取専門店アワードにて、3年連続グランプリ受賞の東京日本橋1丁目に店舗を構えます、古美術天宝堂です。
骨董品の買取において、印象に残っているお宅のお話です。
「絵画の買取をお願いしたいんだけど」と依頼があったのは、都内の会社さんからでした。
伺ってみるとそこまで知名度はないけれど、大型の作品ばかりが百点程。
(知名度もないし、大型ばかりで今の住宅事情に合わないから、売れないだろうなぁ)と思いつつも買取が成約しました。
「この建物、エレベーターないんですよ」と言われ、手作業で運び出す事になりました。
大型の額(1メートル四方超え)が百点…二点程しか持てないから、50往復。それを5階から1階まで…。
もう気が遠くなるような作業でした。
真冬なのに、腕まくりをして、額からは滝のような汗を掻き、登っては下ってはの繰り返し。
(これ絶対に労力に見合わないやつだっ)と心の中で泣くのでした。
そしてまた、別件では…。
「骨董品の買い取りをお願いします。食器が殆どです」
今回は4階からの搬出入。空の段ボール、パッケージを4階に運んでいる最中にやっぱり気付く。
(これは労力に見合わないやつだっ!)と。
階層ごとに踊り場的な廊下があるので、1.5倍の労力がいる造りとなっているので、肌寒い日にもかかわらず、滝のような汗。
食器って嵩張ると物凄く重たいんですよね。
そして30往復。
(今だけだなぁ…こんな力仕事が出来るのは)
恐ろしいという意味では、会談も階段もどちらも怖いです。
まだ40代の天宝堂店主は、力仕事もこなせます。ご依頼は若い内にお願い致します。