赤絵(あかえ)

2014/7/22 18:43

赤絵(あかえ)

赤色を主張とする多彩の上絵付。釉の上に赤・緑・あるいは黄・紫・青などのガラス質透明性の上絵具で文様などを少し盛り上げて彩色する。ただし赤色だけは通常他の絵具と異なり、ガラス状ではなくまた不透明で絵具層が薄い。一般に赤を主調として一、二の他の色を加え、どちらかといえば簡素で大胆な文様のものを赤絵といい、各絵具を様々に施し、概して複雑華麗に彩画したものを錦と呼ぶが、これらを総称して赤絵という場合もある。赤は酸化第二鉄(紅殻)、緑は主に酸化銅でこれに酸化クロムを配合する。黄は酸化鉄と鉛丹と白玉とを混合して得、紫には酸化マンガンを、藍には酸化コバルトを用いる。

【中国】…赤絵はまず中国で発達した。中国河北省順徳府にある鋸鹿の地から出土した陶器類の中に泰和元年と墨書きした赤絵の皿があるが、泰和元年は金の年号で南宋の寧宗の嘉泰元年すなわち西暦1201年に当たる。皿にはごく簡単ではあるが、非常に達者に牡丹その他の草花・鳥などが描かれており、牡丹の花を赤、葉を緑で描き、皿の縁には黄釉が塗ってあり、宋の時代にすでに赤絵があったことがわかる。明の時代になると、次第に発達し、萬暦赤絵・天啓赤絵などが現れた。いわゆる南京赤絵・呉須赤絵は明の終わりから清の初めにつくられたものである。清朝の康煕年代(1662~1722)には非常に上品な赤色が発明され康煕赤と一般に言われているが、赤はもはや文様の主調ではなくなり、他の色彩を多く加え、赤の色彩は少なくなった。雍正・乾隆年代(1723~95)にはむしろ他の色が主調となって五彩あるいは錦手と称するものとなった。

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