犀角　買取　サイ角　買取り

2015/8/19 17:24

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犀角はその名の通り、動物園で見かける犀（サイ）の角になります。一般的に犀角というと黒犀（クロサイ）の事で、江戸時代から解熱作用のある漢方薬として重宝されてきました。犀角は象牙同様にサイの乱獲により数が激減し、取引には許可が必要です。大変貴重な漢方薬としての効果からか、犀角ではなく、雰囲気のよく似た水牛の角が犀角として出回っていたりします。やはり水牛も解熱効果のある漢方薬として使われていたので、犀角より安価な水牛の角を犀角だとして吹聴した事もあったようです。水牛の角と犀角では繊維の出方が違いますので、見れば一目瞭然なのですが、中には雰囲気のよく似た物もあり、江戸時代から昭和前期程の時代には、村長クラスの実力者でないと貴重な犀角を持てないので、解熱効果もあり、安価な水牛の角を犀角だと言ってしまったのでしょう。

犀角は、その貴重さから、原型を残しつつ、細工を施された美術品があります。多くは盃が多いのですが、置物や鼻煙壺、杖先などがあります。なるべく犀の角の原型を留め、そのカーブを活かし、最小限で効率的にしかしながら大胆な構図、楼閣山水や、吉祥文、龍や麒麟などの空想上の生き物をモチーフにした物もあります。解熱作用のあるとされる犀角の盃で飲む事が出来たのは、一握りの権力者で、その至福の時を味わってみたいものです。

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