古硯 端渓 買取は、腱鞘炎になる程取り扱った天宝堂にご相談下さい
2015/7/29 16:35
中国原産の唐硯は国内産地、彫刻の模様、形式、材質などにより様々な種類の硯がありますが、主な材質として、中でも端渓硯(たんけいけん)、歙州硯(きゅうじゅうけん)、洮河緑石硯(とうがろくせきけん)、澄泥硯(ちょうでいけん)が有名で中国の良硯の四宝と呼ばれています。
端渓硯は、中国広東省広州の西100km程のところに、肇慶という町があります。
この町は西江という川にそっており、東に斧柯山(ふかざん)が聳えており、この岩山の間を曲がりくねって流れており、西江に注ぐ谷川を端渓(たんけい)といいます。
深山幽谷と形容される美しいこの場所で端渓硯の原石が掘り出されました。
端渓は、唐の時代から極めて質の良い硯の原石を産出することで名高く、宋代になって、量産されるようになって、一躍有名になりました。
斧柯山には、採掘坑が点在しており、現在では山頂付近でも良い石が取れますが、かつては標高により、「上厳」、「中厳」、「下厳」に分類され、低いところで採れたものほど質が高いとされていました。
端渓硯の第一の価値は『磨った墨が持つ発墨の範囲の広さ・良さ』であり、第二、第三と続く価値は硯としての本質に直接関係しませんが、視覚的美しさであり「眼」等々の石紋の表れ方、そして彫刻の精密さ、風合い、文様などによります。
第一の価値をのぞけば、いずれも美術・芸術面からの価値で、そしてこれらの作られた時代により骨董的な価値が加わります。
端渓硯には採掘される坑によって以下のようなランクがあります。
老坑:最高級の硯材で、ここの一定の範囲から産出する硯材のみを「水巌」と称する。「水巌」とは、水の岩、つまり水没した岩の事で、乾期に坑道から水を汲み上げてでしか採掘出来ず、一年間の中で、僅かな期間しかとれず、最高級とされる所以でもある。
坑仔巌:老坑に次ぐ、上品な深紫色に小粒ですが洞然とした眼にも魅力があります。
麻仔坑:かつては老坑に匹敵するという評価もされましたが、今現在は、多くの坑が開かれていますので、市場にも沢山出荷されています。
宋坑:宋代に開発開始されました。石質は比較的に固く、比較的安価である。
梅花坑:色合いに趣はあるが硯材としては下級。『梅花』の由来が、数多く出た石眼を梅花と形容してそう呼ばれ、石眼が多く見られる為、見た目は華やか。
緑石坑:端渓緑石、いわゆる緑端を産出するが、現代物はあまり良質ではない。
古美術天宝堂では、唐硯、古硯、端渓硯の買取を強化しております。