千利休が提唱する誠意に骨董品買取のあり方を思う

2014/2/28 18:26

ある雪の日に、利休の長男の道安が、利休を招いて、茶事を催したが、そのとき、利休は露地に入ると、前栽のほうに蓑をおき、竹笠をかむりながら、鍬をかついで、畑の野菜を掘り、家に入ろうとする者がいるので、誰かと思ってみると、道安であった。

茶室に入って、茶の湯がすみ、懐石料理が出たとき、利休は機嫌よく、吸物椀の蓋をとった。が、中を見ると鱸と若菜が入っていたので、たちまち顔色を変え、

『さきほどは、道安が畑にでて、雪の中の野菜を掘って帰るのをみて、その親切さと、風流味に、ひどく感興をおぼえたのに、いまさら、鱸の吸物とは、何事であるか。すべて、茶の湯というものは、心をつくすのが第一であって、侘びをもって風流とすべきである。わが子として、これをわきまえぬことはあるまい。不届至極である』

と、いってさんざんに叱りつけた。道安は、大いに当惑しいろいろと、詫び言を述べ、ようやく父の機嫌を直すことが出来た。このことがあってから、道安は、父の言葉が心髄にしみ、数奇に対する心構えが全く改まったといわれる。                           [雨窓閑話]

鱸の吸物を出して叱責されたのでは、割に合わないが、これが、利休の訓戒だった。馳走とは、字のごとく、走り回ることである。雪中の野菜を掘るのは馳走だが、到来物の鱸をいれたのでは、折角の若菜が台無しになるというのである。

利休の茶の教えは厳しい。誠意のない、見せたがりの、もてなしを戒めたのである。  [茶道の逸話]

 

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