世界有数の大津絵取扱い業者が教える『真贋のポイント②』

2022/6/22 18:50

大津絵とは、江戸時代、東海道の大津宿で売られていたお土産品です。

明治時代に鉄道の普及や、お伊勢参りへの衰退化により、旅人の数が減り、大津絵は衰退していきました。

大津絵を得意として、数々の博物館、美術館に貸し出しや、納品をして、大津絵の審美眼に定評ある当店ならではの、大津絵の真贋のポイントをお伝えしようと思います。

④古色に注意

大津絵の特徴の一つとして、絵の掠れがあります。

しかしながら、ワザと紙を着色したり、折れ筋をつけたりして、古めかしくみせようとするものがあります。

自然の掠れとはどういうものか、理解する必要があります。

 

⑤ベースの色に注意

大津絵を描く前に、紙に黄土色を全体に塗ったりします。

この黄土色が、やたらと黄色ぽかったり、白っぽかったりする作品には要注意です。

 

⑥描き表具の線に注意

初期大津絵の描き表具は、定規を使って真っ直ぐな線を描きます。

定規を使っているので、線は真っ直ぐですが、上から下まで均一な幅の線には注意が必要です。

贋物の多くが、線が均一で、丁寧に描かれています。

本物でも均一な幅の線で描かれている物もありますが、多少なりとも太かったり、細かったりする箇所があります。

均一な幅の線で、黄色ぽい表具の仏画には要注意です。

 

⑦前期の大津絵には、細心の注意が必要

前期の大津絵は、初期浮世絵を意識したスラッとした作品が多いです。

模索しながら描いているので、筆のタッチがとても丁寧で、作品によっては困惑する物もあります。

伸び伸びとした筆のタッチが売りの大津絵なのに、丁寧過ぎる位ゆっくりと描いているので、一瞬贋物だと見間違う程です。

よくよく観察すれば、大胆な筆使いもあるので、本物だと判断出来ます。

大津絵研究の第一人者、クリストフ・マルケ氏の調査によると世界に散らばった大津絵の数は800点程だそうです。

未だ未発見の大津絵も出てきたとして1000点の大津絵しか存在しません。

古美術天宝堂では、今までに100点を超える大津絵を取り扱ってきました。実に世界保有の1割の大津絵です。

当店では、大津絵の買取を強化しております。

大津絵の買取のご依頼は、東京日本橋1丁目に店舗を構えます、古美術天宝堂にお任せ下さい。

 

画像は、フランスパリにて開催された大津絵展に当店から貸し出した大津絵屏風(荷持奴、瓢箪鯰、釣り鐘弁慶、金太郎)、不動明王。

渡仏し、貸し出した大津絵屏風を観覧する代表増田。

脳科学者の茂木健一郎さんに当店の大津絵の取材を頂いた記事。


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