世界有数の大津絵取扱い業者が教える『 真贋のポイント ①』 

2022/6/22 18:40

大津絵とは、江戸時代、東海道の大津宿で売られていたお土産品です。

明治時代に鉄道の普及や、お伊勢参りへの衰退化により、旅人の数が減り、大津絵は衰退していきました。

大津絵を得意として、数々の博物館、美術館に貸し出しや、納品して、大津絵の審美眼に定評ある当店ならではの、大津絵の真贋のポイントをお伝えしようと思います。

①顔料の違い

大津絵は多くても5色位、少なければ3色だけで完結してしまう程、簡素な絵です。

特に黄色に違いが出てきます。

大津絵特有の黄色の違いを見極めて下さい。

また、朱の色が酸化し、黒ずむ傾向があります。

ただ、大正時代の写しにも酸化が見られるので、完璧ではありませんし、とても状態の良い大津絵には、酸化の黒ずみがない場合もあります。

②タッチの違い

江戸前期から江戸後期に、時代ごとの絵筆のタッチの違いがあります。

江戸前期の仏画は丁寧だが、勢いのある線、江戸中期は、力強く勢いのある線、江戸後期は軽やかで勢いのある線と違いがあります。

③時代ごとの顔の違い

鬼の念仏でも、江戸前期、中期、後期と顔に違いがあります。

江戸前期は、三段顎が多いパターン、江戸中期は端正な顔立ち、江戸後期は、やや崩れて弱々しい感じと違いがあります。

自由奔放のように見えて、大津絵の書き方には、パターンがありますので、覚える必要があります。

前期の顔立ちなのに、筆のタッチは、江戸後期のものならば、贋物を疑わなければなりません。

大津絵研究の第一人者、クリストフ・マルケ氏の調査によると世界に散らばった大津絵の数は800点程だそうです。

未だ未発見の大津絵も出てきたとして1000点の大津絵しか存在しません。

古美術天宝堂では、今までに100点を超える大津絵を取り扱ってきました。実に世界保有の1割の大津絵です。

当店では、大津絵の買取を強化しております。

大津絵の買取のご依頼は、東京日本橋1丁目に店舗を構えます、古美術天宝堂にお任せ下さい。

 

画像は、フランスパリにて開催された大津絵展に当店から貸し出した大津絵屏風(荷持奴、瓢箪鯰、釣り鐘弁慶、金太郎)、不動明王。

渡仏し、貸し出した大津絵屏風を観覧する代表増田。

脳科学者の茂木健一郎さんに当店の大津絵の取材を頂いた記事。

 

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