骨董品の買取で、副社長宅が『 ゴミ屋敷 』に変貌していた
2022/6/6 16:10
当店は、高価買取専門店アワードにて、3年連続グランプリ受賞の東京日本橋1丁目に店舗を構えます、古美術天宝堂です。
骨董品の買取において、印象に残っているお宅のお話です。
静岡の実家の知り合いから、とある会社の副社長をしていたお宅の家を売りに出すので、値段が付く物があったら買取して欲しいと依頼がありました。
とても立派なお宅です。ウキウキしながら玄関を開けて中に入ってみると、10メートル程の通路には高さ20cmを超えるゴミの山が広がっています。
どの部屋もゴミで埋もれて床が見えません。異臭もします。
「なんじゃこりゃぁ~!」
引き出しを開けようにも下の引き出しはゴミで埋もれて開けられません。
引き出しの前のゴミを除けるとまた別の引き出しが開かなくなる。気の遠くなるような作業でした。
値段の付きそうな品物が出てきても置いておくスペースもないので、それを持って外へ運び出します。
ゴミだらけなので足元フラつきながら外へ運び出す。そんな作業を通常なら簡単に出来るのに、何倍もの時間を掛け行いました。
知り合いが「全く現金が見つからないんだよね」というので、探索に力が入ります。
当ブログ『 骨董品の買取行ったら『 箪笥の中から現金の束が!? 』 』でも紹介したように現金が束で出てくるかもしれません。
(今回も竹藪ではないけど、ゴミ屋敷なら竹藪と一緒だよね…1割の御礼が貰えるかな)なんて訳のわからない屁理屈でも言い聞かせてないとやってられません、お宝探検を続けます。
桐箪笥が二棹あり、その中から三百着に上る着物は出てきましたが、二日間の探索にも関わらず、結局現金は出てこず、着物は大量に出てきましたが、異臭が染み付いてしまい、商品になるかどうかという有様でした。
(旦那さんが亡くなってから、奥さんが着物ばかり買ってしまって、お金が無くなっちゃったんじゃないかな)と思っていたら、「80万円で買った着物がまだ未払いで困っているんだ」との事。
それでも心残りがあるので、またゴミ屋敷で骨董品の買取ご依頼はがありましたら、リベンジしたいと思います。