天宝堂も協力した、東京駅での『 大津絵 』展

2020/11/3 17:53

2020年9月19日から11月8日まで、東京駅に隣接する美術館、東京ステーションギャラリーに於いて、大津絵展が開催されました。

150点にのぼる大津絵が展示され、圧巻の一言です。

今回は、著名な旧蔵者が分かる大津絵のみという、今までにない試みの展示でした。

大津絵コレクターの先駆者、画家の山村耕花を始め、大津絵の普及に尽力した柳宗悦(日本民藝館創設者)、柳宗悦に大津絵の魅力を伝えた米浪庄弌や内田六郎。

近代洋画家の大家である梅原龍三郎や小絲源太郎、浅井忠。染織家の芹沢銈介。

明治時代から大正時代に活躍した文人画家の富岡鉄斎など、他にも財閥家、文化人など錚々たる顔ぶれでした。

古美術天宝堂でも、博物館やお客様に納めた大津絵を紹介し展示され、天宝堂からも本願寺絵所の徳力幽雪旧蔵の大津絵を紹介しました。

それぞれ珍しい大津絵ばかりでありましたが、注目すべきは日本民藝館の大津絵でしょう。

柳宗悦が丹波布を用いたこだわった表具に、濱田庄司や河井寛次郎が作った軸先という、今日では再現不可能な古布は垂涎です。

日本民藝館でも2005年に行われた大津絵展は、ガラスケースに展示される事のない大津絵達が数多く並べられ、1点1点間近で鑑賞出来、最近では「大津絵の天宝堂」と呼ばれる基礎となった思い出深い場所です。

 

大津絵は、天正頃に京都の東大路通りにいた仏画師が、追分(現在の大津市)に追いやられ、試行錯誤ののち、江戸時代前期、寛永頃に生まれたと言われます。

仏画師なので、始めは正当な仏画を描いていたと思われますが、需要の関係で、民間でも手軽に買える安価な仏画に移行していったのが、初期大津絵と呼ばれる仏画です。

それが時代の流れと共に、世俗画、風刺画、護符の意味を持つようになり、大津絵十種(鬼の念仏、藤娘など)と呼ばれる大津絵のみが描かれ、明治時代にはいると汽車の登場やお伊勢参りの参拝者の減少などがあり、大津絵は次第に廃れていきました。

 

古美術天宝堂では、今まで、130点以上の大津絵を取り扱い、博物館にもお納めし、町田市立博物館の大津絵展、大津市歴史博物館の大津絵展、日仏会館の大津絵展、沼津市信用金庫の大津絵展、フランス・パリ文化会館での大津絵展にも協力し、今回の東京ステーションギャラリーでの大津絵展にも協力しております。

古美術天宝堂に於いても、大津絵の販売展示を何度も開催し、好評頂きました。

また、脳科学者の茂木健一郎様に当店の大津絵を取材頂きました。

その様子は、古美術骨董月刊誌 目の眼 2020年11月号 No.530 美の仕事にて掲載されております。

大津絵の販売、大津絵の買取の事なら、古美術天宝堂にお任せ下さい。

 

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