書籍 紹介 その一
2014/2/28 18:44
『山上宗二記』(やまのうえのそうじき)は、千利休の高弟・山上宗二が天正16年(1588年)に記した茶道具の秘伝書。ただし道具の所持者の情報から、その成立は天正14年(1586年)に遡ると考えられている。
内容の大部分が名物記であるため『南方録』のように茶道界に大きな影響を与えることはなかったが、20世紀以降、『南方録』の偽書説が認知されるに従い、天正年間の確実な資料として研究者の間で重要視されるようになった。
『山州名跡志』 巻22 著書 白慧 地理に関する古典籍
『川角太閤記』(かわすみたいこうき、かわずみたいこうき)は、江戸時代初期に書かれたといわれる、豊臣秀吉に関する逸話をまとめた書籍。主に本能寺の変から関ヶ原の戦いまでの期間を取り扱っている。川角は著者であるといわれる川角三郎右衛門の名からとったもの。全五巻。
『茶話指月集』(さわしげつしゅう)は、千利休の言動を直接に見聞きしていた千宗旦が、折りにふれて話していた内容を書き留めた、いわゆる茶の湯のエピソード集だ。内容は利休から宗旦へと語り伝えられた茶人の言動や茶花、名水、茶室、庭など、茶の湯の大部分にわたっている。